失恋教室
女性は恋に生きるものだから悲しい恋も絵になるけれど、恋しても恋しても捨てられは捨てられている男って、只、恰好悪いだけですね。
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縁切り寺 (邦子;深大寺)
邦子と深大寺に行った。暫く会うのを止めようと突然に云われた。この間までは、勝利宣言を認め統治化下にあったのに、独立の反旗を翻す気か。何が怒らせた原因かは分からないけど、ショックだった。邦子は別れようと云っているわけじゃあ無いが、暫くというのは同じ意味だ。この間迄、抱けば何回かはアクメにも達したし、言い争いも意見対立も無かったのに。何でだと聞いた。邦子はそれには答えずに、又電話してみてと云い残して帰...
最後通告 (邦子:絵画館)
邦子と絵画館に行った。深大寺以来、家にも山にも誘う気になれない。邦子の方もあまり積極的では無く、行きたくないけど、仕方なく呼び出されたってところか。一枚の裸婦の絵を見つけた。裸婦の絵は大概一寸も美しいとは思わない。邦子が誰かに似ているのかと聞いたが、別に顔も体も誰にも似ていなかった。邦子に障子としたいのかと聞かれた。来た、来た又来た!と思った。何で邦子は何時も、其れを云うのだろう。今の気持は邦子を...
山小屋日記 「復刻版」 (邦子)
上高地の売店の裏で薪割りしてたら、親爺が「おうぃ、セイガク、お客さんだじぃ」と声を掛けた。売店の客だと思って店にでたら何と、邦子だった。吃驚して、何で此処に居るって分かったのかと聞いたら、北アでバイトするって言っていたじゃん、と言われた。そんな事言った記憶が無いけど、それにしても北アといっても広いのにと思ったら、今時電話の無い小屋なんか無いと言われた。なるほど、浅はかな質問であった。ハイカー風の老...
無題 (邦子)
枯れ草の小路をトボトボと歩いていると、しいさな岩にぶつかりました辺りをキョロキョロして そっと触れてみました身体が震えました何故かはあなたは知っている筈です何故かは身体の振るえば仕方ありませんどうにもならないのですからでも貴方はどうlするのですか私を、いえ私はどうでもいいのです山を いえ山は心配しなくていいんですね会を そう会は心配です彼を そう彼も心配ですそして彼女を そして別の彼女をそして貴方...
冬の明神東稜 (邦子)
12月14日邦子と新宿を後にする。12月15日沢渡から歩いて上高地へ。14:16 明神館出発、宮川のコルまでトレール在り。コルに天幕在り、我々はその下方に15:30 BCを設ける。12月16日8:00 東稜に向かう。9:30、東稜末端着、天気不順、BC地点まで戻るかここでビバークするか協議、ツエルト張って暫く様子見る。結局、ビバーグに決定。一日無駄したので、五峰の中央フェースは断念。邦子は残念がっ...