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勇気を出して (瑠美子)

電話がこんなにも掛け難いものとは思わなかった。毎晩、都には電話しているのに。瑠美子が都だったらどんなに、いいだろうと思う。瑠美子に電話しても何を話していいのか分からない。都に電話する時だって、何を話すのか決めている訳では無い。親爺が出たらどうしよう。都に電話する時だって、親爺が出る事だってあるのに。理屈が合わない。もう、理屈では無いのだ。幾ら考えても自分に説明は出来ない。兎に角、電話するのが嫌なの...

◎瑠美子処女喪失の日「風雲の三角城本丸陥落 」(:瑠美子の部屋にて)

◎やったぜベイビイ!!もうベロベロで、日記もおぼつかない。暫くは感激の洪水の中で溺れていたい感じだ。何が嬉しいかって、そりゃ世の中で一番欲しい物を手に入れたのだから、これ以上嬉しいことはこの世にある訳が無い。一番先に四谷に言いに行った。平野や田中では羨ましがらないから面白くない。去年の夏、童貞を失った時、四谷が悔しがって紹介しろというので安恵に会わせてやった時の奴の顔が忘れられなかったので、一番に...

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ひろあき

Author:ひろあき
振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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