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◎瑠美子処女喪失の日「風雲の三角城本丸陥落 」(:瑠美子の部屋にて)

◎やったぜベイビイ!!
もうベロベロで、日記もおぼつかない。
暫くは感激の洪水の中で溺れていたい感じだ。
何が嬉しいかって、そりゃ世の中で一番欲しい物を手に入れたのだから、これ以上嬉しいことはこの世に
ある訳が無い。

一番先に四谷に言いに行った。
平野や田中では羨ましがらないから面白くない。
去年の夏、童貞を失った時、四谷が悔しがって紹介しろというので安恵に会わせてやった時の奴の顔が
忘れられなかったので、一番に態々四谷の家まで教えに行ってやった。

安恵の時はあまりにも年上なので、四谷は其れももビックりしていたが、今度は同じ年だ。
都とやったとしても四谷は悔しがるだろうけど、今度は悔しがるなんて、そんな生易しいものじゃない。
少女雑誌の表紙に出してもおかしくない飛びっきりの可愛い娘ちゃんだから、絶対に四谷は腰を抜かすに違いない。

残念ながら四谷は不在、何でこんな大事な日にいないのだと腹が立つ。
他に言って回る奴が居ないかと思ったが、四谷以外には案外居ないものだ。
いう奴が居ないなら、今度連れ回って見せびらかしたい。

風雲の三角城、幡ヶ谷城のしかも本丸の天守閣を落したのを快挙と言わず何という。
確かに二の丸、三の丸は未だ手付かずではあるけれど、最も堅牢と思えた本丸を落城させたのだから
如何に鉄壁の三角城と言えども、もう此れで制圧した様なものだ。
案ずるより産むが易しと言うけれど、こんなにも簡単に上手く行くとは思わなかった。
安全と思っていたから油断したのだろう。
本当は二の丸から攻める筈だったけれど、思わぬ反撃出られて、兵を引いたのが反って油断させることに
なったのかも知れない。
そうでなければあんなに傭兵で固めていた城がこんなに簡単に落ちる筈が無い。

しかし、今、どうしてそんなに簡単に等と考える必要はない。
一番心配していたのは、あのヤンキー共の虫食いにあって無かったかという事だったが、無事だった様なのでほっとした。
勝って甲の緒を締めろと言うけれど、当分は勝利の美酒に浮かれて過ごしたい!
5月20日 心配な日々

都とは毎晩長電話している。
電話病に取り付かれてしまったらしい。
電話口で都が親爺さんから怒られているのが聞こえる。
この頃、都は直ぐに出る事が多くなった。
それでも確率は60%、其の他はお袋さんか親爺さんだ。
都の電話は何処に置いてあるのだろう。
ベルは五回は鳴っているから、茶の間では無さそうだが、事務所か玄関あたりなのだろうか。

そういえば、都は家に来た事が無い。
都の家にも言った事が無い。
今、一番付き合っているのに、互いの家には行っていないのが不思議だ。
瑠美子の場合、・・・・そうだ今日は大変だったのだ、今、都の話どころではないのだ。

あの日以来、どうフォローアップしようかとさんざん悩んでいた。
安恵さんの時は勇気を出して翌日もお願いした。
はっきり覚えていないが、あの勇気は何だったのだろう。
あの勇気は瑠美子には湧かない。
主導権は僕にあるのだから、勇気も何もいらないと思うのだけれど、いざとなると引っ込んでしまう。
何時までも引っ込んでいるのは拙いと判っているのだけれど、それが中々出来ない。
安恵さんの時も一応形的には僕に主導権があるみたいだったけど、実際は違う。
だから、反ってよかったのかも知れない。

安恵さんは大人だから、なんでも判っているという安心感があった。
それでも、男だから恰好付けて、いきがったけど、内心は全然ちがった。
安恵さんは最初から最後まで徹底して僕を主役に立ててくれた。
安恵さんの言っている事が何処まで本気だあったのか、今でも分からない。
どう考えても、普通に考えればありえないパターンだと思う。
しかし、其れにしては、最初に言われた時の険しい顔は真剣だった。
あの顔はあの時以来二度とみたことは無かったから、本当に本当だった気がする。
安恵さんは・・・、いやいや、今、過去の話を思い出している場合では無い。

瑠美子をどうするんだ!
正直なところ、分からない。
今、頭の中を駆け巡っているのは、瑠美子のグレーのチェックのスカートと真っ白な細い脚、そしてその肌の感触と肌の匂いだけだ。
あの日以来ずっとそうだ。
授業中もずっと頭から離れない。
離れるのは都と電話している間だけだ。

問題は、何時会うか、会ってどうするかだけなのだが、決断が着かなかった。
問題は、自分がどうと言うより、瑠美子がどう思っているのか、怒っていないだろうかだ。
それ次第で全て答が出てしまう気がする。
自分にはまるで主体が無い。
それでいいのかと思うが、自分がどうであれ彼女がどうかの方がどうしても重要な要素に思えてしまう。
瑠美子に嫌われていないかというのが最大の心配事だ。
かなり瑠美子が好きなのだと思う。
若しかして、自分が思っている以上に瑠美子が好きなのではないだろうか。

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振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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