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汗だくでする (満亭)

9・01(土)-02(日)
昌江の処に泊まって昌江を抱いた。

8・27-29 に裕子と中央アルプス宝剣山に登ったり、その前の8・23-24 台湾に行ったりして
疲れていた?のか、土曜の夜はともかく汗だくだった。

宝剣山では脚に引きつけを起して大変だった。
裕子がバテたらかついで降りればいいと思って、予定より延長して遠回りしたのだが、其れが敗因。
まさか、自分の脚が動かなくとは思わなかった。
裕子をかついで降りるどころか、当に遭難寸前だった。

登山の途中で体調が急変した事も何度かある。
本人は体調が悪い訳では無いのに突然に故障に見舞われる、そんなアリエナイ事が登山にはあるものだ。
宝剣山では最初股間のリンパ腺が痛み出した。
登山中では無く下山中なので、最初は何の心配もして無かったのだけれど、次第に痛みが大きくなって、
遂に雑木の杖無しでは歩けなく成って、当に遭難寸前だった。
幸、何とか最終バスにぎりぎりで間にあったからよかったけれど、遅れたら山中で一夜を明かさねばならなかった。
山女とのビバークならそんなに不安は無いのだけれど、素人との山でこちらが故障というのは最悪だった。

何処か、体調に異変があったあろうとは思っていたけれど、土曜に昌江を抱いて汗だくになったのも
多分体調異変の延長線かも知れない。
確かに暑い事は暑かったけれど、普通なら汗だくになる程の暑さでも無い。
だからと言って、自分では体調の異変を自覚する事もない。
只、夥しい汗が滝の様に流れ落ち、昌江の身体が川底の様に汗で埋まった。

昔、とし子を同じ様に汗で川底に沈めた事があるのを思いだした。
何処でだったか、何時だったか、それは思いだせないけれど、汗で滑りながら抱いた事がある。
滑ると言うのは何だかおもわしくない。
充実感が無く、子供が凍った水たまりの上で滑って遊んでいるみたいな感じで、遊びっぽく滑稽に思えてしまう。
女の肌とのすりあいは、矢張り適度の摩擦が必要だ。
滑り過ぎて摩擦感が無いと、女もやられているという実感を感じないらしい。

只、昌江は男の汗を浴びている事に精神的な満足感を感じたらしく、それは其れで喜んでいたみたいだ。
只、やはり皮膚的な刺激は温すぎて、性的な喜びは無かったのではないだろうか。
只、汗でも男の体液、若しかしたらマゾ的な喜びは感じたかも知れない。

そろそろ昌江にそういう事を教えようか?
昌江にマゾっ気があるとは思えないのだが、いつか小水を飲ませてみたい・・そんな気がした。

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Author:ひろあき
振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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