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同窓会⑦ 内縁の夫

奥さんにとって俺は何?

そういう事を自分で考えるという事は無いけれど、女性がどう思っているのか聞きたいと思う事はある、
独身時代の、所謂彼女に対してはそういう事は気にならないけれど、性的交渉を主目的に付き合っている女性に
対しては相手がどう思っているのか、結構気になるものだ。
セックスフレンドとドライに割り切っている女性だと知れば、それは其れで安心できるけれど、Hクラブの
女性でも無い限り、セックスだけで付き合ってくれる女性なんてそうは居ない。
身体だけが目的だとバレてしまったら、途端に女は方向転換して新しい男を探しに逃走してしまうし、
逃がさない様に、しかもあまり思いこみをさせない様にと、その加減が難しいから中々聞き難い処だ。

そういう点では人妻はいい。
人妻と恋をしても、それは恋という名の一時的な流行り病、恋は楽しむけれど相手も結婚までは考えない。
互いに何時かは別れるという事を心の中で承知しているからこそ、付き合う短い恋の間に激しく燃える。
その激しさは普通の彼女の比では無い。
結婚しない男という前提が人妻にあるからこそ何も隠すことが無いから裸のまま素直に剥き出せるからだろう。
恋が冷めたら別れればいい、そういう割り切りが最初からあるからこそ人妻も本音で付き合えるからだろう。

同じ人妻でも洋子の様に離婚させる事になるかも知れないと思った女はまた別な意味で気にしていたけれど、
他に付き合った人妻は誰も結婚を考えてはいなかったから、そういう事はきにしなかった。
尤も、人妻と付き合ったのは殆ど既婚の時、洋子とは独身時代に関係を持ったから結婚も想定したのだけれど、
既婚で有れば互いに既婚者同士、所謂ダブル不倫だから、結婚の”け”の字も互いに感じていない。

当然山田さんの奥さんも同じ、互いに結婚なんてまるで考えていないのだから、そういう意味での精神的な
不安もないし希望もないのだけど、一つのゲーム感覚でどう考えているのか知りたいという気持は確かに有った。
男から見れば、何故夫がいるのに他の男に抱かれるのだろう?という疑問は一つのミスレテリーだ。
なんかそこに理由があるに違いない!と男はその謎を探究したくなる。
然し女性はそういう探究心はあまりないらしい。
疑問があっても疑問は疑問のまま放置している感じ、寧ろ謎のままの方がいい、そう考えているような気がする。

奥さんは既に過去の人、二人の関係は既に終わっている。
なのにこうしてまた付き合っているこの不思議感、だからこそ余計に解き明かしたいという気にもなっていた。
奥さんと僕の関係は何?身体だけが目的?
それは互いの禁句、奥さんは何でも正直というか素直に話してくれる人だけど、そこの処だけはタブーだ。
それは自分の中にも奥さんはHクラブの人とは違うのだという意識を壊したくないという心理が働くからだろう。

奥さんの来阪は抱かれる為、それは間違いない。
大人の玩具まで持参して来たのだからそれは絶対に間違いないのだが、一番の問題は抱かれる為だけに来たのか?
と言う事、つまり僕に会いに来たのか男に会いに来たのかという事。
僕も男なのだから彼女にしてみれば同じ事かも知れないし、分けて考えろと言っても分別不能なのかも知れないが
僕的にはその違いには大きな隔たがある。

奥さんは僕の事を”あなた”と呼ぶ。
実は”あなた”と呼ばれた経験が女房からすらないので、とてもその響きが気持よくて気に入っている。
”あなた”という言葉を”あなたの机”とか”あなたの時計”とか言う様に所有格を意味する使い方は
された事はあるにしても、目的語的に使われたり代名詞として使われた経験がない。
主婦が”あなた”という言葉を使う場合、それは夫を意味するもの、夫に対してしか使わない言葉だと
思っていたから、奥さんに”あなた”と言われて最初は吃驚した。

奥さんは、レストランなどでも”あなたのお勧めは何?”とか、”あなたはどっちがいい?”という様な
使い方をするし、ベッドでも”あなたの好きに”とか”あなたの望み通りに”という様な使い方をする。
快感の中でうわ言の様に”あなた”と呼ぶ事もあるし、往く寸前に”あなた”とと叫ぶ事もあるし、
ピロートークの中でも平然と僕を指して”あなた”と言うから、奥さんの中では”あなた”は夫を指す言葉では無いのは明らかだ。

昔、結婚した佐恵子を修善寺で抱いた時、佐恵子は身悶えしながら”あなた”と叫んだ事がある。
佐恵子が独身時代には、毎週に2,3回のペースで下宿にやって来て抱かれて帰って行ったけれど、一度も
”あなた”という言葉は使った事が無い。
結婚した当初というか、2,3年の間は佐恵子は週に5日は夫に抱かれたと言っていた。
独身時代は抱かれる度に苦しがって腰を引いたり、もっと下に行ってと哀願して、余り深く入れないで欲しいと
言っていたのに、修善寺で抱いた時はそれどころか「連れて行って!」と口ずさんでいたのには驚いた。
週に5日も夫に抱かれていれば、そうなってしまうのも無理からぬ事とは思ったけれど、抱かれながら
”あなた”と言われたのは些かショックを感じた。
佐恵子の言った”あなた”は意味としては夫を指しているのでは無い事は分かったけれど、俺が抱いているのに
”あなた”は無いだろう!というショック。
佐恵子もそんな言葉を口走った事に気が着いて、一寸済まなそうな顔をしていたけれど、それは許し難い日と事だった。
毎晩の様に夫に抱かれているのだから、その過失を責める気は毛頭なかったけれど、其れが失恋して自殺を
計った程愛した男への言葉か!という感じ。
佐恵子はもうすっかり夫の妻におさまっている!そういう思いに消沈した記憶がある。

奥さんはその”あなた”を結構畳用的に使うけど、佐恵子の様に夫と倒錯した訳ではなく、平常的な意識の中で使う。
だから奥さんにとって”あなた”は少なくとも二人存在するに違いない。
まさか三人目とかの男がいるとは思えないけれど、若しいたら、その男にも使って要るのでは?と疑ったに違いない。
以前に奥さんに第三の男の存在を問うた事がある。
昔の彼氏の存在ではなく、結婚してからの男女関係を聞いたつもりだったけれど、奥さんは”あなた”と夫しか
いないと言っていた。
そのニュアンスはその当時付き合っている男というのではなく、二人にしか抱かれた事は無いという感じだった。
あれから結構経っているから、その後新しい男が出来ていないとも限らない。
疑い出したらきりがないし、出来ていても止めさせる権利も無いし、つもりもないけど、やっぱり気になる。

奥さんから”あなた”と言われる度に、そんな事を考えていたら、奥さんが自分の事を”内縁の妻みたいですね”と言った。
自分の仕種に苦笑しながらという感じだったけれど、”内縁の妻みたい”な自分を結構楽しんでいる感じだった。
という事は俺は内縁の夫? バーチャルな世界ではあるけれど、そういう感覚で思われているのも悪くないと思った。
然し、多分、彼女にとって僕は幼女時代のおままごとのお父さん役、おそらくそんな処では無かったのでは?
それとお腹の大きくなった少し見苦しい白馬の騎士、その辺が交ざって変形して”あなた”なのでは?と思った。

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振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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