失恋教室
女性は恋に生きるものだから悲しい恋も絵になるけれど、恋しても恋しても捨てられは捨てられている男って、只、恰好悪いだけですね。
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山小屋日記 「悦っちゃんの電話」 (悦子)
悦ちゃんから突然電話を貰った。
今、上高地に来ているという。吃驚した。
山小屋に入るという事は手紙で話してあったが、山に来るとは思わなかった。
この間叔父貴が来て暇を貰ったばかりなので、又、抜け出すのは流石に気が引ける。
一寸、上高地まで降りるのは難しいから、こっちへ来ないかと言おうと思ったのに、口から出たのは、何処行くの?だった。
何処行くのって、俺に会いに岡山から出て来たのに違いないのに、可愛そうな事を言ってしまった。
言ってしまってから、何て冷たい事を言うのだと自責した。
悦ちゃんは、蝶へ行くと言った。
申し訳なかった。
きっと、俺に逢いに来たと咄嗟に言えなくなって蝶と言ってしまったに違いない。
多分、照れ臭くて、そんな言い方してしまったのだけど、きっと傷つけたに違いない。
直ぐに、蝶よりこっちへ来ないかと言ってあげるべきだったのに、恥ずかしくて其れも言えなかった。
我ながら情け無い男だと思った。
何で呼べなかったのだろう。
手紙のやりとりでは、何時も本音で言いたいことを書けたのに、何で素直に言えないのか。
言いたいことを言えない事とか、言いたい事を言えない相手というのは確かにいる。
例えば親爺、世話になっているから言いたい事があっても言えない。
其処に他人を感じる。
例えば障子、他の女友達には忌憚無く言えることでも何故か言えない。
多分其れは嫌われたくないという気持が邪魔するのだと思う。
悦ちゃんは俺のことが好きだと思ってくれる数少ない貴重な女性だから言えない。
友達同士でも、局部的にはそういうことはある。
言えないのは、何かを恐れている証拠だ。
こんな事を言ったら悪いとか、こんなことを言ったら嫌われるとか、多分そんな心理が働くのだろう。
でも、悦っちゃんに、こっちに来ないかと言えないのは恥ずかしいからだろう。
嫌だと言われるのが怖いからというケースもあるだろうけれど、悦ちゃんがそんなことを言うはずが無いから、只、恥ずかしいからだったと思うけれど、何故恥ずかしいのか、其の辺りは自分でも分からなかった。
今、上高地に来ているという。吃驚した。
山小屋に入るという事は手紙で話してあったが、山に来るとは思わなかった。
この間叔父貴が来て暇を貰ったばかりなので、又、抜け出すのは流石に気が引ける。
一寸、上高地まで降りるのは難しいから、こっちへ来ないかと言おうと思ったのに、口から出たのは、何処行くの?だった。
何処行くのって、俺に会いに岡山から出て来たのに違いないのに、可愛そうな事を言ってしまった。
言ってしまってから、何て冷たい事を言うのだと自責した。
悦ちゃんは、蝶へ行くと言った。
申し訳なかった。
きっと、俺に逢いに来たと咄嗟に言えなくなって蝶と言ってしまったに違いない。
多分、照れ臭くて、そんな言い方してしまったのだけど、きっと傷つけたに違いない。
直ぐに、蝶よりこっちへ来ないかと言ってあげるべきだったのに、恥ずかしくて其れも言えなかった。
我ながら情け無い男だと思った。
何で呼べなかったのだろう。
手紙のやりとりでは、何時も本音で言いたいことを書けたのに、何で素直に言えないのか。
言いたいことを言えない事とか、言いたい事を言えない相手というのは確かにいる。
例えば親爺、世話になっているから言いたい事があっても言えない。
其処に他人を感じる。
例えば障子、他の女友達には忌憚無く言えることでも何故か言えない。
多分其れは嫌われたくないという気持が邪魔するのだと思う。
悦ちゃんは俺のことが好きだと思ってくれる数少ない貴重な女性だから言えない。
友達同士でも、局部的にはそういうことはある。
言えないのは、何かを恐れている証拠だ。
こんな事を言ったら悪いとか、こんなことを言ったら嫌われるとか、多分そんな心理が働くのだろう。
でも、悦っちゃんに、こっちに来ないかと言えないのは恥ずかしいからだろう。
嫌だと言われるのが怖いからというケースもあるだろうけれど、悦ちゃんがそんなことを言うはずが無いから、只、恥ずかしいからだったと思うけれど、何故恥ずかしいのか、其の辺りは自分でも分からなかった。
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