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山小屋日記 「独立標高点の宴会」

小屋のシゲっちゃんとか良とか若い連中と常駐隊の中野さんと酒を持って独標に向った。夜中の宴会だ。真夜中に穂高の山頂へ酒のみに行くというのは、街で言えば飲酒運転みたいなものだが、夏の一夜くらい酒飲んで騒いで見たいものだ。小屋で騒ぐ訳には行かないから、野外へ、ま、独標くらいまで行けばどんなに大声で騒いでも誰にも聞こえはしないだろう。それでも山頂から酔って墜落することもあるかも知れないからザイル一本持って...

山小屋日記 「悦っちゃんの電話」 (悦子)

悦ちゃんから突然電話を貰った。今、上高地に来ているという。吃驚した。山小屋に入るという事は手紙で話してあったが、山に来るとは思わなかった。この間叔父貴が来て暇を貰ったばかりなので、又、抜け出すのは流石に気が引ける。一寸、上高地まで降りるのは難しいから、こっちへ来ないかと言おうと思ったのに、口から出たのは、何処行くの?だった。何処行くのって、俺に会いに岡山から出て来たのに違いないのに、可愛そうな事を...

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ひろあき

Author:ひろあき
振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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