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「遥かなる山の彼方に」 5 女王の潔(2) 

 出発の日、一行は早めに東京を発った。上越や中央に詳しい山男達も東海道音痴で、ああでも無い、こうでも無いと大騒ぎの上、やっとの事で伊豆に着く事が出来た。 夏も盛りを過ぎて居るのに、草いきれや蝉の鳴声は未だ未だ夏の勢力を誇っていた。 ごった返す湘南と違い、海は静かで浜辺の海水浴客達は実にのんびり楽しんでいる。 参加意図不純者を含む一行は浜辺に着くや否や、早速、昼飯の準備にかかった。 夏用テントを二つ...

「遥かなる山の彼方に」 5 女王の潔 (1) 

  剣キャンプで水が恋しくなった一年達の間で、下界に下りたら海へ行こうという話が盛り上がっていたが、いざ下界に下りて見ると流石に山のクラブらしく海の話は仲々纏まらなかった。いざ幹事となると誰も立候補せず、結局は髭先生が海辺に別荘を持っているらしいとの情報を聞き込んだ旗本育子が音頭を執る事になった。 だが日取りを詰めて行く過程でも調整が取れず、参加者は旗本、大島、一瀬の女子三名しか集まらなかった。 ...

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ひろあき

Author:ひろあき
振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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