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壁の穴 「函館の クロンボ」

はるか昔の話。

おおよそ昔から気が小さいから、知らない女の子に声をかけるのが出来なかった。
知っている子なら全然問題無いけれど、いわゆるひっかける事を目的とする様な事が全然出来なかった。

そんな中で函館のクロンボさんは例外中の例外、初めての軟派だった。
それは旅先の事という或る種の解放感があったからかも知れない。

高校の修学旅行、それは網走から函館に戻る延々と長い鉄道の車中、何時間走っても草原しか見えない車窓だった。
クロンボさんはキヨスクの車内販売員、それは彼女が乗った列車にたまたま僕らも乗ったという出逢いだった。
クロンボさんは相棒のシロンボさんと組んで車内販売に回っていた処で級友と声をかけた。
そして、列車が函館に付くまでの長い時間、級友と二人で彼女達の控室に行ってお喋りをした。
控室は二人が入るといっぱい、で、僕と級友は其々別の控室でキヨスクさんとお喋りと会いなった。

シロンボさんはクロンボさんより若く可愛い子で、正直言って僕はシロンボさんの方が気に入っていたのだが、
ほんの一寸下タイミングで級友に佐藤に取られてしまった。
控室と言うのは鍵をかけると完全な密室になると知っていたら、何が何でもシロンボさんと組みたかったのだけれど、
時既に遅し、級友はもうしっかり彼女を抱えて離さなかった。

シロンボさんは未だ新人らしく若くて初心な可愛い人だったけれど、クロンボさんは年上で凄くスケベな人だった。
函館まで二人で延々とY談、どっちが経験が多いかという感じの知識や経験談の競争、お陰で話は飽きないで函館まで着いた。

其の夜、彼女達と函館でまち合わせた。
最初四人で飲みに行く予定で会ったのだけれど、クロンボさんの発案で二組に分かれる事に・・。
シロンボさんと取り替える最後のチャンスだったけれど、奪回に失敗、結局クロンボさんと組むことに。

クロンボさんがどんな処に行きたいかと聞くので、思い出になる様な処がいいと希望した。
クロンボさんが、本当に思い出になるところがいいのかと意味ありげに聞いた。
クロンボさんがHな人だというのは車内でのY談で十分に分かっていたから、ある程度は予測できた。
然し、函館で”本当に思い出になるところ”ってどんな所なのだろう?という別の期待もあった。

連れて行かれたのは一見して”連れ込み宿”と言う感じ、”本当に思い出になるところ”という期待は外れた。
然し、ある意味では”本当に思い出になるところ”には違いない。
初めて会った人と、いきなりこんな処に来るのだから、確かに”本当に思い出になるところ”に違いないと思った。

クロンボさんは散々車内でのY談で十分に経験を積んでいる事は分かっていたけれど、果たしてどの程度のものか、
其れは大いに興味が湧いた。
クロンボさんは明らかに僕より年上だし、クロンボさんも相手が高校生だと分かっていて来たのだから、
多分Y談競争の相手が、果たしでどの位の経験なのか、決着を付けて打ち負かしたかったのかも知れない。

クロンボさんは顔だけでなく身体も色グロだった。
顔にはニキビがあったけれど、身体も脂ぎっていて、如何にも”経験”では勝っているかの様な感じだった。
当然、クロンボさんは彼女の方が経験で勝っていると思っていたに違いない。
だからY談では一寸は経験のありそうな事を言っていた高校生を楽しんでやろうという感じだった。

然し、此方としてもそう自信が無い訳では無いし、年上だからと圧倒される事も無かった。
何しろ中学時代には母親に近い位の年上の人と毎日経験していたし、高校ではプロのコーチについて、
秘伝の連続技も身に付け、プロをも往かせたていたのだから、年上の女の扱いには結構自信もあった。

一度目が終わった後、クロンボさんは結構満ち足りた顔をしていた。
もう、やったのだからという事かも知れないが、クロンボさんはその部屋の秘密を小声で教えてくれた。
なんと、その部屋は”覗き部屋”、隣の部屋で何人かが覗いているのだと聞いて吃驚した。
最初は、何ていう事をするのだ! と思ったけれど、見られてしまったのならもう開き直るしかない、そういう感じだった。

二度目は、なんというか舞台役者というかストリップ劇場のダンサーの相手役という気分、
その覗いているという壁の穴に向かって大サービス、クロンボさんの脚を大きく開かせて結合部分をみせつけてやった。
クロンボさんは覗かれている事最初から知っていたから、そのサービスに協力的、クロンボさんも脚を開いて
態と見える様に体位の角度を調整していた。

クロンボさんを仰向けにしたまま身体の上に乗せ、背後から交配しながらクロンボさんの乳房を演出的に乱暴に揉んでいたら、
観客サービスをしていた筈のクロンボさんが本当に往ってしまった。
あのシーンには観客も大喜びだったに違いない。
演じている方も吃驚するほどのクロンボさんのよがり、やっている方も凄いと思ったけれど、見ている方はもっと凄かったに違いない。
あのシーンだけは、どっちかというと隣の観客席の方で見たかった! そんな感じの名シーンだった。

因みにシロンボさんの方はどうだったのか、級友は聞いてもニヤニヤしているだけで何も言わなかった。
多分、想像としては特段何も無かったのだと思うけれど、その後二人は文通を始めたらしい。
高校の卒業で、その友達ともその後あっていない。
東洋大学に進学した事は聞いているけれど、シロンボさんとどうなったか、肝心の事はまるで分からなかった。




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振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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