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明美の一言「ごめん、私結婚するの」(大仁駅前の車の中)

城山寮時代の書道教室の後、大仁駅駐車場の明美の車の中での事。

明美は同期入社の中では一番気に入っていた子、平尾昌晃のみよちゃんみたいな
「ちっとも美人じゃないけれどなぜか僕をひきつけるつぶらな瞳に出あう時何にもいえない僕なのさ」という感じ。
平尾昌晃のみよちゃんは「色が白くて小ちゃくて前髪たらしたかわいい娘」だった気がするけれど、木の可愛い
明美ちゃんは「色が黒くて小ちゃくて前髪たらしたかわいい娘」だった。

それこそ平尾昌晃のみよちゃんじゃないけれど、入社の時は「あの娘は高校二年生」という感じだった。
セックスアピール度ゼロ、どっちかと言えば幼馴染と言う感じ、歳が違うから殆ど妹感覚だったのだが、
いつの間にかぽっこり胸が大きく熟して、食べごろの完熟トマトになっていた。

あんまり近い距離に居たので、気が付かなかったのは失敗だった。
明美ちゃんとは互いに好きあっていた。
それは殆ど恋愛的感情では無かったけれど、互いに好意は感じ合っていた。
確かに恋愛感情は無かったけれど、彼女がしかるべき年頃になったら、若しかしたら結婚してもいいかなという気は
あった。
どういうのだろう、とてもしっかりした子で、四つも年下なのだけれどお姉さん的な処があって、明るくて、親切で、
優しくて、しっかり者で、顔も好きなタイプでそこそこ可愛いかった。

書道教室では何時も優しく親切にしてくれた。
ある日、その彼女が吃驚する程、色気が出たというか、とにかく胸の膨らみが顕著になっているのに気が付いた。
それで書道教室の帰り、方向が同じなので駅の駐車迄一緒に歩いたら、一寸胸がときめいた。
幼友達とか妹とかという感覚では無く、明美ちゃんは”女性”という感じだった。

駅横の駐車場、明美ちゃんのファミリアのドアーを初めて開けて、運転性に乗って明美ちゃんに初めてキスをした。
明美ちゃんは一寸驚いたのか、それとも待っていたのか、どちらともつかない反応だった。
小さな唇だけど、結構美味しかった。
明美ちゃんは拒絶はしなかったので、更に強く唇を吸って、膨らんだ乳房を服の上から握った。

その途端明美ちゃんは言った。
「○○ちゃん、ごめん、私、結婚するの・・!」

強烈なカウンターパンチ、目の前が真っ白になった一言だった。

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Author:ひろあき
振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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