失恋教室

これは人から聞いた話。

小学生と幼稚園児を持つ三十代の主婦が、近くのスーパーにパートに務め始めて其処の主任に口説かれた。
彼女は年少組の園児がいたので勤務は平日の朝だけだったけれど、朝のシフトでも早版、遅番、中番があった
と言うから、相当大きな店舗だったのだろう。

ある日子供が発熱しらから迎えに来てほしいと幼稚園から連絡があって、その時主任が車を出してくれた。
大勢のパートを使っていて忙しい主任が送ってくれたり子供を心配してくれた事で彼女は主任に対して感謝、
その事があって、主任から昼飯に誘われて承知した。
そのスーパーには直営の社員食堂がり、店内には沢山の外食店舗があったが、店外の店だとは分かっていた。
彼女は車で近くのレストランに連れて行かれ、その後ラブホに連れて行かれて無理やり関係させられた。
無理やりかどうか、その辺は主観の問題だけれど何れにしても隙もあって、あっさりとやられてしまったらしい。
で、その後はずるずると・・、よく聞くパターンだけれど、彼女は主任の半愛人的な女にされてしまった。

彼女の勤務シフトは主任が自由に出来た。
朝の９時前に園児バスに乗せて午後の２時過ぎに迎いに行くという平日の５時間の間は、家族にはパートに
行っている事になっているけれど、主任が休みの日は主任の車で郊外にドライブしたりもした。
ある日主任は車をセダンから外からは社内が全く見えないワゴンに買い替え、スーパーの駐車場で殆ど毎日、
帰り際に関係を持った。
主任にとっては昼休み時間、彼女にとっては勤務後の時間、彼女は先に車にに行って裸になって待っている様に
主任に命じられていたらしい。
丁度昼食の時間、二人とも空腹だから性欲は一番高いという事もあって、小一時間の営みは丁度具合がよかったらしい。
主任は親切だったし、そこそこイケメンだったし、それに妻帯者という安心感もあったらしい。
彼女としては、いけないい事をしているという自覚はあったけれど、他のパートへの優越感もあったらしい。

処がある日、彼女は同じ店のバイトの高校生から吃驚する話を聞かされた。
その高校生は短期バイトで来ていたのだけれど、主任に勧められて長期バイトになってから関係を迫られた。
二人は高校生がフルタイムでバイトしていた時は一緒になったけれど、長期バイトになってからは夕方の
シフトと朝のシフト、全く会う機会は無かったので話する事も無かったので、気が付かなかったらしい。

処が、その後、主任が身体の関係を持っていたのはその二人だけでなく、他に何人もいるらしい事が判明した。
パートの中には関係を持たされて辞めて行った主婦もいたらしいが、生活を抱え、辞められないパートもいた。
その高校生も園児を持つ人妻も、主任に玩具にされた大勢のパート・バイトの中の二人に過ぎなかった様だ。

その主任は闇雲に部下に手出ししていたのでは無く、一定の法則を作っていたに違いない。
複数の女性と付き合うのだから色魔である事は間違いないだろうが、ちゃんと計算しているな！という感じ。
パートやバイトに来ている主婦や女学生と関係しても、主婦が夫に、女学生が両親に言う訳がない。
一度やられて、其れが厭なら辞めて行くに違いないし、辞めない以上はまたされるかも知れないと思って来ている。
その主任は流石スーパーの主任、主婦や学生の扱いをとことん知っている！凄い奴だったに違いない。

そのスーパーの先々代の社長は超ワンマンな創業者で囲った愛人は十人を下らなかった。
先代の社長はその息子、一寸トロイぼんぼんで、会社を傾かせてしまったけれど、女好きなのは親譲り。
今の社長は先代とは血縁では無く、余り愛人の様な噂は無い人物だけれど、先代時代に社内に蔓延した女性関係の
ルーズさは最早社風と言っていい。
社員の７５％はパート・アルバイト、店舗社員は８０％以上が女子社員、そのパートを如何に上手く使って
如何に売り上げを伸ばすかがスーパーの生命線。
主婦を自在に扱う事が出来なければスーパーの主任にはなれないという事なのかも知れない。

それにしてもかの店長にスーパーの駐車場で毎日されていた人妻と女子高生、互いにそれを知ったにも関わらず、
関係は続いたというのだから、如何にその主任が達人であったかが窺える。
恐るべしスーパーの主任の女性操縦テクニック、うかうか女房をパートに行かせるのも考えものだ。