失恋教室

衣料の問屋に行ったとき、奥さんがベビー服の処に目を止めていた。
随分早いなという気はしたけれど、それでも半年もすればパンパンに膨らむのだろうから、女性にとっては
決して早い訳ではないのかも知れない。

奥さん的には男の子と女の子どっちが欲しいのだろうと思った。
ご主人的には男の子だと思うのだけれど、奥さんはご主人には未だ妊娠を伝えていないと言うので驚いた。
帰ってから聞いたらご主人はきっと吃驚するだろうと思ったけれど、そのサプライズをさせたいらしい。
まあ、僕の子では無いし飛び火する事は無いとは思うけれど、あらぬ疑いを持たれるより言っておいた方が
よかったのでは？と思った。

男の子と女の子、奥さんはどちらでもとは言っていたけれど、年齢的に言って二人目の可能性などを
考えると男の子を産んでおいた方が安心とも言っていた。
当ててみようか？　と奥に言ったら分かるのですか？と聞かれた。
そんな事は分かる筈無いし只のあてずっぽうだれど、経験からして僕の予測方法の根拠を奥さんに言った。

まず、ご主人に抱かれた日に奥さんが乱れる程喘がされたかどうかという事。
奥さんは一寸恥ずかしそうな顔でいい気持だったと思いますと言ったけど、そのいい気持の加減が重要。
死ぬほどいい気持だったか、それとも普通に快感だったのか、其処が男児か女児かの分かれ目だ。
其処が分からないとこの方法では当てられない。

女性の膣の中はバイ菌が入らない様に酸性の液体が流れているけれど男の精液はアルカリ性、だから卵管に
届かない内に子宮と膣の間の子宮頸管で死滅してしまう。
精子が卵管に届くには女性の体内がアルカリ液を出して中和させた時だけ、そして其れは排卵の時と
強い性刺激で興奮した時だけ子宮頸管からアルカリ液が分泌される。

女を抱いて、出してもいいかどうか、其処は男としては一番の心配だけど、其れは女性も同じだろう。
夫婦なら問題ないだろうけど、そうで中れば結構シリアス、特に男には危険日が分からないからいつも気にする。
自分の彼女なら生理日を把握しているからオギノ式という手もあるけれど、生理が何時なのか知らない女性を
抱く時は極めてスリリングだ。
で、まあ、無難な方法としてゴムの着用という事になるのだが、どうもゴムが嫌い。
性感に乏しいとか面倒とかもあるけれど、中だししないと、”やった”という精神的な満足感が得られない。
実際ゴム手袋をしている訳で、厳密には接触していないのだから抱いたという感じが満たされない。

奥さんを抱いていた頃、最初の内は何時も中にしていいかと聞いていた。
そう聞くと奥さんは頷いたし、外にしようか？と聞くと中にしてくださいと言っていた。
奥さんはゴム云々より中にされない事が厭という感じ、その点意見が一致していたので嬉しかったけれど、
何時も同じ答えなので其の内聞き難くなって聞かなくなった分射精への心理的負担は結構あった。
新橋の時みたいに毎日毎日何回も連続してやっていた時は、自分としては最大限の警戒、身体開発と銘打って
毎回クリン二ングス、一応酸性度を舌でチェックしたうえで中だししていた。
股間に酸っぱい匂いがあれば安全日、興奮か排卵かは別として安全かどうかは大体は判断出来る。
只女性によって匂いや味は個人差があるから、初めて抱く女性だと分かり難いかも知れない。

子供が男か女かは、受精した精子がＹ染色体かＸ染色体かと言う問題だが、基本的には女が生まれる様に出来ている。
同じ精子でもＹ染色体の精子はＸ染色体より酸性に弱く、生き残る可能性は殆どないから、最も酸性度が低くなる
排卵日当日出ないと卵管まで生きて辿りつく事は無い。
然しその分Ｙ染色体は足が速いから、女性の膣が中性とかアルカリ性になったら一気に駆け抜ける。
精子は膣の中では２，３時間しか生きていられないけど子宮に入れば２．３日は生きている。
殆どのＹ染色体は膣の中で死滅するが、子宮に入って生きながらえたら男の方が足が速い。
奥さんが妊娠したという事は排卵日に射精され、しかも相当奥さんが燃えたというなら男の子という確率が高い。
排卵の二日前に射精された精子が受精したとなると、男の子である確率は極めて低いという事にもなる。
抱かれた当日は勿論、排卵の前後間毎日燃えさせられて入れば男の子が走りぬいたと思っていいだろう。

後、排卵の前から和田カルシウムみたいな製剤を飲んでいたり、リン酸カルシウムを含む食事を多くとったり、
していれば男の子になる可能性は高いかも知れない。

処で、気になったのは大人の玩具屋で買った淫剤、気のせいか減っている。
若しかご主人とする時に使ったのでは？