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悪魔の腸 ⑰奥さんのテクニック

山田さんの奥さんはとても抱かれ上手な人だったけれど、テクニシャンという訳では無いかも知れない。
というか、抱かれ上手過ぎてテクニックの出番が無かった?という事かも知れない。
基本的には抱かれ上手と言うのは天性でテクニックと言うのは鍛錬だろうが、確かに磨かないとテクニックは
身につかない気がする。
つまり、テクニックと言うのはコーチ次第だ。
勿論女性のセンスはあるだろうけれど、スポーツや習いごとと同じで教えれば大概は上手になると思う。

僕の場合は教えるのが下手、というか面倒だから教えない。
だから彼女はちっとも上手くならない。
好きな男の為なら自然に上手になるに違いないと決めつけているから教えないのが原因に違いない。
其処まで解っていても教えるのは面倒くさい。
優しさも無いし根気も無い、只只面倒、だから誰かが仕込んで上手くなった女性と付き合う方がいいと思う事もある。

実際問題テクニックが上手な女性と付き合った事が無いので、Hクラブパートナーになった女性の中に
そういうう人がいると感動してしまう。
滅茶苦茶上手な女性というのはそういるものでも無いけれど、流石にHクラブの女性はHが趣味なだけに
上手な人も結構いた。

女性というのは個人個人其々の個性があるから、必ずしも上手な人で無いと楽しくないという事は無いけれど、
上手に越した事は無い。
テクニシャンと言うのはセックスが上手というのとはまた違う。
あくまでテクニックが上手なのであって、セックスそのもの満足感とか喜びとは違うけれど、性的な快感という
意味では上手な人に勝る物は無い。

山田さんの奥さんは基本的には受け身の人、”される”と言う事については山田さんの奥さん程上手な人は
この世に居ない!という位に上手に”される”けれど、自らが”する”という事は殆ど無かった。
だから、上手なのか下手なのか、実際の処は分からないのだが、多分”しない人”なのではないだろうか?
その辺の事はご主人に聞いてみないと解らないけれど、聞く訳にもいかないから結局は不明のままだった。

想像としては多分ご主人に対しても”しない人”だったのでは無いだろうか。
山田さんの奥さんは不思議な人で、そんなにフェロモンがあるとは思えないのだが、引き込まれる様に取りついてしまう。
だから多分ご主人も一方的に”する”だけで、”された”事は無いのでは?という気がする。

普通、何も”しない”で”される”だけの女性というのは余り楽しく無い。
昔、洋子は夫から”人形抱いているみたいだ!”と言われたと言っていた。
なるほどと思った。
夫が”つまらない”と思うのは無理もない、確かに洋子は殆ど”何もしない人”だった。
僕的には洋子の身体の中でまどろんでいるのが好きだったから不満は無かったけれど、夫的には只身を任せる
だけの洋子に物足りなかったのかも知れない。

山田さんの奥さんもそういう意味では洋子と同じ、何もしないで”只身を任せるだけの人”なのだけれど、
奥さんの場合は抱かれ上手、何もしないで”只身を任せるだけ”の方が、寧ろ興奮した。
”余計な事をしないでいいから、只抱かれていろ!”って言う感じ、佐恵子がそれに近かった。
佐恵子の場合は苦しがって、只ひたすら苦痛に耐えていただけ、”何かしろ!”といっても其れは無理。
入れられて苦しさに堪えているだけの佐恵子がいいのであって、佐恵子からされたら幻滅してしまう。
同じ男に抱かれても女によって注文が違うのだから、女も大変だ。

山田さんの奥さんは”只抱かれているだけの女”の方がいい。
山田さんの奥さんは只抱かれているその抱かれ具合が千変万化、強烈なバリエーション、抱かれ方のメニューが
多すぎて抱かれてくれるだけで消化不良気味。
だから、ご主人も奥さんが何かする事を求めなかったし教えなかったに違いない気がする。

だから奥さんはテクニックを磨くというか習う機会が無かったのではないだろうか?
だから奥さんのテクニックは未知数と言うか、存在していなかった気がする。
只、ご主人はフェラだけは教えたみたいだ。
奥さんの自発かも知れないけれど、フェラだけはちゃんと奉仕したし上手だった。
情熱的なフェラではないけれど、深くて静かなフェラはテクニックとしても相当なもの、達人とまで言えるか
どうかは別として、かなりの上級な腕前だった。

只、問題は射精前で無く射精後にされる事。
射精前にも気が向いたらしゃぶって貰えるけれど、射精後は殆ど必ずに近い。
充血が引かない内に拭う様にしゃぶられるので、殆ど痛みに近かった。







































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Author:ひろあき
振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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