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「遥かなる山の彼方に」   2 雨の明神 (2)

 明神五峰東壁。
 パートナーはCCCの大場邦子と其の友達の君男。
 晶子はこの山行で主峰東稜~二峰バットレス~二峰東稜~三峰バットレスと言うスピードとコンビネーションが勝負になるであろう連続登攀を狙った。
 最近日本のクライマーたちが挙(こぞ)ってヨーロッパアルプスへ出掛けている。
 日本アルプスでも本場アルプスの長大な登攀のトレーニングとして、二つ以上のルートを連続して登攀することが尖鋭的クライマーたちの間で流行し始めている。
 グランドジョラス、アイガー、マッターホルン、チマルガンデ、ドユーなどに代表される本場アルプスの巨大岩壁に比べ、日本アルプスの岩壁はその高距離において雲泥万里の差があと言う情報が蔓延しているからである。
国内での連続登攀の風潮は本場アルプスとの差を克服しようとする事に他ならなかった。
既に時代は第二次RCCを終り、次世代のクライマーが始動し始めている。
 次々世代を狙う邦子や君男にとっても明神の連続登攀はこうした長距離登攀を意識したものであった。

 東壁は岩溝の登攀ルートでグレ-ドは五級である。
 五級というのは六級の次に難しい等級であるが、実際には部分的なピッチでの六級はあってもルートとしての六級は日本には存在しない。
 つまり事実上五級ルートは国内最上級のルートという事である。
 東壁の様な岩溝ルートはホールドやスタンスの選び方、ザイルの流れ方がパーテイの安全を決定的なものにする特性がある。
 岩溝ルートでザイルのトップがザイルが擦らせたり浮石を踏んだりして石を落としたらザイルのセカンドやラストはそれを避け切れない。
だから登攀はどうしても慎重にならざるを得ない。
しかし連続登攀の極意や意義はスピ-ドにある訳で、例え五級と言う困難なル-トであっても慎重に登っている時間は許されない。
 実際にヨーロッパアルプスの巨大岩壁は明神五峰東壁以上の困難さであり、しかもそのスケ-ルは五倍も六倍もあるのだ。

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Author:ひろあき
振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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