失恋教室

★７・３０

二年半振りに東京へ戻った。
担当は関連事業部門と新規事業部門、事業規模は併せても６０億程度。
新しく新設された部門で、元々あった関連事業部門と新規事業部門が総合した部門という事になるが、
事業規模の割りに業種が様々なので温度差が大きく、社内的な位置も株主的に極めて不安定でやっかいだ。
前に向いて厄介な仕事は得意だけれど、後ろに向いて厄介なのは苦手、闘将には成れるが貴族にはなれない、
それはもって生まれた性分という事かも知れない。

関連事業部門と新規事業部門の関連は、新規事業部門が一定の発育をして一人歩き出来る様になったら
関連事業部門に移行するという位置づけにすべきだろうが、、未だ黎明期なのか、その辺が明確いなっていない
と言うのも厄介の理由、若しかしたら最大の理由かも知れない。

関連事業は従来コーポレイト部門が管理していたものを回された感じ。
組織の図面的なまとめ方としては間違ってはいない。
然し、実務的にはかなり難しい、と言うか、かなり問題。

かなりな問題は各所にある。
関連事業の中には、と言うか、大半は赤字部門、つまり未だ独り歩き出来ていない事業。
云ってみれば、未だ子供、未だ新規事業開発段階にある物をコーポレイト部門が管理していたのが問題。
コーポレイト部門には赤字を黒字化する能力は無いから、其れをコーポレイト部門から切り離したのは正解。
然し、黒字の事業、成人になっている事業も離したのは問題。
実業事業をコーポレイト部門に付けておくことも問題だけれど、付けていた事はもっと問題。
命令権、つまり株主は誰かという事の問題は、更に問題。

事業部門の社長達の目は当然株主に向いているのであって組織図的な上司では無い。
株主の云う事は聞くが組織図的な上司の云う事を聞くとは思えない。
社長達にとって、組織図的な上司は単なるコーポレイト部門、横の関係であって縦の関係では無い。
社長達にとって上司が二つあったらやり難いに決まっている。

新しく統合して作った部門は、現業部門なのか管理部門なのか、その辺りのコンセンサスが出来ているのか、
等々、他にも色々ありそうだ。