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山小屋日記 「スキー骨折?」

5月20日
22:35の十九穂高に乗るべく、其れまで会装備のザイルを返しに今井さん宅に行ったが不在。
雨の中、一時間待ったが戻らないので新妻さん宅を訪問、ザイルを預けて急いで新宿へ。
発車30分前に駅に到着、京子が見送りに着てくれた。
京子は二日後に出るというので、一足先に穂高へ向かう。

5月21日
松本で、雨は上がる、流石晴れ男と自我自讃。
バスは何故か新島々からだという。
ケチがついたと思ったらやっぱり上高知は雨だった。
どうも晴れ男は、ケチに弱いらしい。
下の小屋にいたのは、元ちゃんと北野君、久々の男同士の組み合わせ。
下の売店の寝床は最大で4人だけど、いいとこ3人、普段は二人だ。
男同士でも、なんだかホモに見える位だから、男女だとすぐ出来てしまう。
そういう雰囲気になる感じの小屋だから、アノ助平な調さんにアノ男好きのするアキちゃんが、
三日もかけないでモノニされても不思議ではない。

そういえば調さん達、結婚したのだろうか?
アキちゃんは相当デリシャスな女だから普通なら可愛がられているとおもうけれど、
何せアノ手の早い調さんだから、アキちゃん一人で満足する訳が無い。
ま、今更心配しても始まらない話だが。

上の小屋にいく途中、物凄くのんびりしたパーティを抜いた。
ゆっくり登っているとかいうレベルではない。
兎に角異様に遅かった。
上の小屋には、水野君、クロちゃん、杉田君、とっちゃんがいた。
一休みして水野君とスキーをやる。
視界はほぼゼロ、暫くして先ほどののんびり組がやってきて、とんでもない方向に迷い始めたので連れ戻してコヤに収納した。
はっきり言って、一寸危ない感じ、だれかガイドを着けた方がいいかも。

5月22日
水野君と独標に岩の練習に行く。
例ののんびり組、西穂まで行くとか言って出て行ったけど、追いつかなかったから、今日は快調になったのかも知れない。

小屋に戻ると、長野の伝田先生ご一向を案内して、再び独標へ登りに行ったが、戻った彼はのんびり組みを見かけなかったという。
なにせ、あの異様な位ののんびり組だから、時間の推定は不能だけど、普通ならもう戻っていてもいい頃だ。
もしかして、頂上を間違えてもっと先まで行ってしまったのではないだろうか。

戻った伝田さん達とスキーをして遊ぶ。
伝田さんの組の一人にスキーでぶつけられて脛を打撲、涸沢まで行って楽しもうと思っていた春スキーの計画はこれでオジャン。
明日、京子がスキー板担いでやってくるけど、とても涸沢まで行けそうも無い。

例ののんびり組、5時過ぎに小屋へ戻ってきて、杉田君にこっぴどく怒られていた。
まあ、何事も無くてよかった、よかった。

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Author:ひろあき
振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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