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芦ノ湖 (Sae)

小山1 小山2 湖

9月20日、Saeと芦ノ湖へ行く。
SaeとYokoとどっちが沢山逢うかと言えばYokoの方が多い。
理由は二つ、Yokoの方が新しい女だし、デイトのさそいはYokoからしか来ないから、多分そういう事だ。
Saeの方から電話が来るならSaeと逢う事はもっとある気がする。

伊豆ではSaeとYokoと同じ日にダブルで逢うという事もあるけれど、それは結構大変だから大概は一泊する。
二人のどちらかでも外泊が出来るのならそういう手もあるけれど、そうはいかないから何処かに泊めて貰わなければならない。
一泊の方が色々と楽だけれど、誰の処に泊めて貰うか塒探しが厄介だからどちらも一長一短だ。

今回は前日Sae、翌日はYokoと逢う事になった。
Saeと小山から御殿場、そして芦ノ湖へとドライブしたが、たまにはツーリングというのもしてみたい。
Saeをバイクに乗せた事が無いけれど、Yokoはバイクが怖いらしいから、どの道バイクでは逢いに行けない。
それに、二人に逢うと成るとデイト費用も倍かかる。
ホテル代にガソリン代、有料道路代に食事代、遊興費、等々、財布の中はたちまちの内にぺしゃんこになる。
だから、二人に逢う時は、誰かの家に泊めて貰わないと財布がもたない。
車なら走るモーテル、泊めてくれる家が見つからなかった時は車で寝ればいいけどバイクだとそうはいかない。
夜間に雨にでもなったら、バイクだと悲惨な思いをするだろうから、どの道一泊だと車の方がコンビニエントだ。

湖の畔、木蔭でSaeと氷菓子を食べながらお喋り。
Saeは何時でもにこにこ、本当に笑い顔の絶えない子、何時も嬉しそうだし、そういうSaeが好きだ。
セックスさえ求めなければSaeは何時でも笑顔、お腹の其処から笑い声が絶えない。
彼女にしてみればセックス無しのデイトの方が嬉しいのかも知れないが、此方はセックスを楽しみにデイトする。
このデイト感覚の違いが何とも言えない絢をなして、味わい深いものがある。

木蔭の草むらで、いちゃついた。
Saeは近眼、遠くが見えないからだろうけれど、木蔭の草むらでのいちゃつきも基本的にはキスはOKらしい。
乳房を剥かれる辺りから軽い抵抗が始まるが、吸われてしまえばもう抵抗はしない。
だが、問題はその先だ。
基本的には乳房と同じ様な気持だと思うのだけれど、ワギナは乳房と違って苦痛を伴うらしい。
僕に求められる事は喜んでいるけれど、その苦痛を喜びに変える事が未だ出来ないみたいだ。
いちゃつきは野外でも案外平気な様だが、スラックスを脱がそうとしたら拒絶した。

羞恥心で裸にされる事を嫌がっているのでは無く、裸にされた後の苦痛を怖がっている様にも思える。
僕としては抱かれるSaeより前に、裸にされるSaeを楽しみたいのだが、Saeにその先を先に考えられてしまうと、
どうしても感覚のズレを感じてしまう。

抱くには身体に聞かせてしまえばいいし、そういう方法を採れば女である以上は誰でも抗力を失うだろうけれど、
身体に聞くと言うのはフェアーでは無いと思う。
女も、ずるい人と思いながらも、そうされてしまったらもう仕方ない自分を観念するだろうから、身体に聞くのでは無く
心に聞いてみたいのだが、それが中々難しい。
確かに抵抗に対して抵抗を続けたらどう成るか、そのターニングポイントが何処にあるかという事も興味はある。
然し、その前に純粋に太陽の元でSaeを裸にしてみたいと思ったのだが、その先を想定して拒絶されているとすると、
裸にしても其の意味が半減するし、そう思うと脱がす気が無くなるし、中々難しいものだ。

裸にしてしまえば多分抱く事になるし、そうなればSaeの苦痛は現実の問題になり、その時点で二人の感覚は
同じステージに立つ訳だが、その中間にあるスレージが欲しい。
然しSaeには其の中間のステージが存在しないから、そうなると戦意喪失、些細な事なのだけど、二人男女の
ステージが一致するというのは中々難しいものだ。

端的に言えば脱がな過ぎるSaeも嫌だけれど脱ぎ過ぎる陽子も嫌だという感じ、逆に言えば、直ぐに脱がそうとする
僕をSaeは嫌だと思っているし、脱いでも喜ばない僕を陽子は嫌だと思っているかも知れない。
男女の感情の合致というのは本来中々難しいものかも知れない。

Saeには野外で裸にされるという羞恥心はあるのだろうか?
野外で裸にされるという羞恥心は、恐らく女性であればだれもが持っている事だと思うのだけれど、その程度の差は
個体ごとに違うのだろう。
陽子の場合は羞恥心ゼロ、だからと言って露出狂では無く、陽子なりのステージに立った場合だけ人目があっても
平気という感じだけれど、そのステージに僕が立たないから僕の方が脱がれて困る事が多い。

Saeは自分から脱ぐ事はしないけれど、SaeにもSaeなりのステージがあるのであって、それは野外とか室内とかは余り関係ない感じだった。

日没の頃になって、Saeを家まで送った。
途中の引き込み道、何時もYokoと別れ際の逢瀬を過ごす場所で、別れ際の逢瀬を過ごした。
そしてSaeを送り届けて、修善寺駅から電話で犬女に今夜の宿を頼んだ。
幸子は少し吃驚していたけれど、快く引き受けてくれたので、車中で寝ないで済む事になり助かった。

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振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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