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同窓会⑭ 太陽温泉

奥さん連れて銭湯に行った。
北千里の近くに太陽温泉という鉱泉の銭湯があって、月に何回か行っていた。
銭湯はもっと近くにもあるのだけれど、鉱泉という事で、太陽温泉の方が多かった。
マンションの小さな風呂ばかりに入っていると銭湯ののびのびした大風呂が嬉しい。
温泉にいって”わー、気持いい・・・”と言うのは、天然だからというよりは手足が伸ばせるからだろう。
銭湯でも十分気持ちがいい。
太陽温泉は建築の為にボーリングしていたら偶然噴き上がったという鉱泉で鉄の温泉、殆どマツ茶色、
その色が又天然らしさがあって、若しかしたら効用がという気もして気に入っていた。

此処にはビールと牛乳があって、勿論他にも色々あったけれどビールと牛乳が一番美味かった。
勿論、地ビールとかでは無いフツーのビールなのだろうが窓の奥から出して来るのでメーカー名は不明。
牛乳は地元の牛乳だったが、これがまた中々結構、特別に美味い訳ではないのだろうけれど、湯上りには最高だった。
と言ってもビールと牛乳の両方は飲む気になれない。
ビールも牛乳も大抵お変わりして飲んだけれど、どっちも飲んだという事はなかった気がする。

湯上りのベランダのテラスで、奥さんにビールと牛乳どちらがいい? と聞いた。
其処は買うには食券がいる。
プラスチックの食券、流石大阪やのう!という感じで、其れがまたよかった。
そのテラスでの湯上りのビールは、何と言うか砂漠でオワシスという感じ。
そのテラスはベランダでは無くバルコニーだったかも知れない。
夏のビーチサイドの海の家に置いてある様なアルミの円いテーブルとアルミのフレームのナイロン網の椅子、
全く高級感が無いテーブルと椅子が三組置いてあって、其れでテラスはパンパン。
ビールを零さない様にテーブルに運ぶのが大変なくらいゴチャゴチャっと置いてあって、天井がどうなっていたのか
忘れてしまったけど、若しかしたらバルコニーの上にプラスチックか何かの庇が掛かっていたのかも知れない。

何しろ閑静な住宅街の一角というか、宅地用に開発した土地の縁、森と宅地に挟まれた狭い一角に有って、
限りなく中途半端、広々している感じも有ればゴチャボチャしている感じもある。
テラスは二階よりは高く三階よりは低いという感じの高さで、見晴らしはいい様で悪い、その半端さがまた
気に入っていいたのだけれど、空を見上げた事は無かった気がするからやっぱり庇はあったのかも知れない。

奥さんの着ていた物がまた中途半端な代物、紫色の透け透けな生地のノースリーブのシャツ、肌が透けて
乳首が見えそうで見えないという悪質な代物。
薄手の生地なので体形が全部見えてしまいそうなのだが、厚手の生地も交ざっていて、其れが模様をなしている。
見様によっては挑発的なシャツでもあるが、見様によっては地味なシャツでオバサンルックという感じ。
感じ方によってはイライラさせられるけれど、感じ方によってはとても嬉しい感じもした。

太陽温泉の客は殆ど近隣に住む家族という感じ。
近所から歩いて来る客も当然いるだろうけれど車に子供達を乗せて家族で来ている客も多く、何時も子供は居た。
そんな子供を見ている奥さんの目は、何だか嬉しそう。
やがて自分もこういう子供を連れて、家族でこういう処に来るのだろうと想像している様な感じがした。
そういう世界に入ってしまった奥さんを見ると、自分は奥さんの世界から放り出されたという感じの疎外感を
感じてしまった。
所詮俺は奥さんの世界には入れない!というか、入っていなかったのだ!という事を実感的に感じた。
それは寂しさ、どういうのか、継子になった気持という感じ。

親父が後妻を貰って、その後妻は継子を可愛がってくれたけれど、自分にも子供が出来てからは、自分の子ばかり
可愛がっている様に感じる、そんな継子の思いの様なものを感じた。
継子は義母の愛を獲得しようと態と目立つ事をして注目を引こうとするが、すればするほど義母は遠のいていく、
奥さんの今の最大の関心は生まれて来る子供の事に違いないと思えば思う程、捨てられていく身の哀れさ、
そういうものを実感したという気分だった。

テラスで周囲の目を盗みながら、奥さんお乳首を指で探った。
奥さんの乳首の位置は分かっているし、奥さんがブラを付けていないことも分かっているから簡単に探り当てられた。
奥さんの最大のウイークポイントは乳首、しかも人の何倍も敏感になってしまっているから反応が無い訳がない。
奥さんの気を此方に引き戻すには、乳首を弄るのが一番簡単だし手っとり早い。
案の定、奥さんは直ぐに子供に向けていた視線を此方に戻した。
とりあえずは奪回に成功して満足したけれど、根本的に奪還した訳ではないという思いは否めなかった。

その夜は奥さんを激しく責め立てた。
子供を見ていた奥さんを摂関するという感じ。
以前はライバルはご主人だけだったけれど、今度は子供という新しいライバルが出来る。
しかも其れは強烈な強敵になるに違いないと思うと、責めて責めて責め捲くらなければという恐怖に似た焦りを感じた。
そういう気持を奥さんが感じとったのかどうか、それは分からない。
それは分からなかったけれど、激しく責め捲くった事を全て受け入れてくれた奥さんがとても嬉しかった。

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Author:ひろあき
振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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