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同窓会⑰鞍馬天狗

週末、鞍馬の山に行った。
鞍馬の山には天狗が住んでいて、牛若丸に剣術を教えたと言うあの鞍馬だ。
近畿には時代劇のヒーローが沢山いるので、そう言う古典を尋ねて歩くのが楽しい。
沢山の実在人物の跡を追い掛けてみて、其々素晴らしかったけれど、イメージしていたのと大分違う処も結構あった。
例えば京都五条の橋、牛若丸が欄干をひらりひらりと舞う様に飛んで弁慶をやっつけたというあの五条の大橋の
小さい事小さい事、あれなら俺でも飛べるのじゃないか?という感じ。
いやあ、現物を知らないというのは恐ろしい事だ。

鞍馬というと鞍馬天狗を思いだす。
初めて呼んだ小説が鞍馬天狗、二番目はシートン動物記、その鞍馬天狗だ。
その後嵐寛寿郎、ことアラカンが映画で倉田さんを演じて、よく見に行った。
黒頭巾と白馬、新鮮組と一騎土、おまけにピストルも持っている。格好良かった。

鞍馬天狗が近藤勇を首領とする大規模な暗殺団が江戸から京へ上るとの情報を得て、山科で待ち伏せしていたら、
そこに宗房が通りがかって二人は刃を合わせるが、鞍馬天狗は彼が敵で無いことを悟って自らの非礼をわびて友達に。
その後、二人は元大泥棒で天狗の部下の黒姫の吉兵衛と江戸幕府を倒すために、江戸で騒動を起こして幕府を怒らせ、
薩長との間に戦端を開くよう仕向ける事に成功、庄内藩による薩摩屋敷焼き討ちを経て、鳥羽伏見の戦いが勃発した。
鞍馬天狗は、新撰組を始めとする佐幕派から命を狙われるが、剣と幸運とでいつも上手く逃げてしまう。
物語的には角兵衛獅子の新作を巻き込んで鞍馬天狗は正義の味方、悪人は新撰組となっているが、実のところ
鞍馬天狗は曲者、謀反人だったという訳だ。

鞍馬山は、京都市左京区にある標高600m位の山、東を鞍馬川、西を貴船川に挟まれた尾根が南北に連なっていた。
霊山として知られ、密教による山岳修験の場として栄えていたらしい。
西暦800年頃には、鞍馬山の南中腹に毘沙門天を本尊とした鞍馬寺が創建されていた様で、牛若丸の修行の地、
由来 的には暗部山と言っていたらしく、その意味は暗い場所を意味したらしい。
在原元方とか紀貫之らの歌に「くらぶ山」というのが出て来るけれど、「くらま山」と同じなのだろうか。
暗部山とはよくいったもので、うっそうとした木立が確かに生い茂っていて本当いに天狗がでてきそうな山だった。

奥さんは腕にしがみついていた。
最初は甘えているのだろうと思ったけれど、どうやらマジで天狗を怖がっていたみたいだ。
鞍馬の山には寺が幾つもあって、大きな天狗もいた。
実に立派な鼻をしているが、余りの立派さに劣等感を感じる。
女性は天狗さんに何を感じるのだろうと奥さんに聞いてみたら、”男性”、”山伏し”、”神さま”、という感じ。
それなら怖がる事は無いだろうと言ったら”大き過ぎる”と言っていた。
確かに境内に有った天狗の面は巨大だったし、怖い顔をしていたから怖がるのは無理もない。
子供なら間違いなく泣きだすに違いないと思った。
奥さんに天狗の面から何か連想するかと聞いたら、例の大人の玩具のこけしだという、やっぱり男も女も同じ
様な事を連想するものだとある意味で感心したり安心したりした。

奥さんがしがみついて歩いたのは、若しかして感じて歩けなかった?という事だったのかも知れない。
その時は怖がっている女性をエスコートして上げる気持の良さに酔っていて気が付かなかったけれど、
後で思うと、それでぎこちない歩き方だったから、しがみついていたのではないか、そんな気がした。

鞍馬の温泉は要霊験あらたかな鞍馬の里に出づる野趣溢れる温泉という感じだった。
京都市の中心部から北へ15km、京から花背に抜ける鞍馬街道の宿場町として栄えた歴史ある街らしい。
現在でも街並みが保全されているらしく、軒の低い田舎情緒あふれる景観がとてもいい感じ。
京都屈指の「鞍馬の名水」と呼ばれる水のおいしさは流石“牛若丸息つぎの水”と名づけられたのも分かる気がする。

宿の食事は美味かった。
多分京都だから鴨だと思うのだけど、余り鶏と変わらない感じ、若しかしたら合鴨なのかも知れない。
温泉もよかった。
湯質は硫黄泉、やっぱり硫黄泉は落ち着く。
然し、露天に入るのには一旦外に出なければならないとか、夜中に入れないとか色々不便、特に夜10時には
入れなくなるというのはカップルには不便だ。
カップルと言うのは部屋の中で夜は色々と忙しい訳だから、風呂の時間に制約を受けるのは嬉しくない。

それと部屋は綺麗なのだが廊下の音を床が拾うので落ち着かない。
奥さんの上に乗っかっていても響きを感じるのだから、乗っかられている奥さんにはまともに響いただろう。
おまけに・・、結構音が筒抜け、隣の部屋もカップルで、何と男のうめき声が聞こえた。
男がされているのでは無く、明らかに女がされているのだが、女のうめき声の合間に時々男の低い声が混じっていた。
宿に泊って、女の声を聞いたのは珍しくも無いし、女が悶え声を上げるのは当たり前だけれど、男のは初めて。
一体どういう体位でやっているのだろう?と奥さんと暫く耳を澄ませて聞いていた。

奥さんは女性って凄い声を出すのですねと言っていた。
奥さんもあの位出しているよ!と言ったら驚いていた。
”あの位出しているよ!”と言うのは嘘、からかっただけなのだが、奥さんは結構本気にしたみたいだった。
面白がって、出させてみようか?と言ったら、聞こえたら恥ずかしい!と言った。
隣もこっちも同じ事をしているのだよ!と言ったら納得したのか観念したのか、お任せしますと言った。
隣のBGMが効いたのか、それとも昼間の天狗さんが効いたのか、奥さんはしっかりと抱かれる気分になったみたいだった。







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振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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