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悪魔の腸 ②膝の会話

山田さんの奥さんとの最初の接点は炬燵の中の膝だった。
それはあくまで偶然、そう自分でも思っていたけれど、今考えるとそれは怪しい。
正しくは偶然を装って意図的に触ったというべきで、炬燵の幅はせいぜい80cm程度の処に大人三人が
脚を入れているのだから膝と膝が当たるというのは少なくとも未必だった筈だ。

それにしても、御主人が目の前にいるのに手を握られて大騒ぎする事は無い!という読みは大博打だった。
人生、迷ってまかり居ないで時には勝負して見るものだ!という教訓めいた大博打、上手く行ったからいいものの、
あれで失敗していたらどうなっていただろうと思うとぞっとする。
奥さんに”いやらしい”と思われただけならいいけれど、ご主人の前で騒がれたらどうなっていただろう。
多分直感として上手く行く!と思ったからやったのだろうけれど、今だったらとても無理だ。

膝と膝の接触から始まった結びつき、そのスチュエーションは大昔の芳子の時と同じだった。
あの山小屋での炬燵でのトランプの時のあの遇線の接触が無かったら、あの恐ろしい芳子を抱く事になると
いう展開にはならなかった。
抱くどころか、身体に触るなんて事は絶対に不可能な女性、そんな事考えた事も無かったのに。肌の触れあい
というのは凄い魔力を持っているものだ。

山田さんの奥さんの手や脚に触ったのは、多分芳子を陥落させたあの山小屋での経験、いってみれば成功体験に
基づく仕掛け。
芳子を抱くというアリエナイ展開になった時も炬燵の向こう側に京子が寝ていた。
ご主人が居眠りを始めた時、あの山小屋での出来事が確実に意識の中に有った。
絶対にアリエナイ出来ごとがアリエタのだから、若しかして・・という意識は何処かに絶対に持っていたに違いない。

一方の奥さんはその時の状況をどういう風に感じていたのか、後日奥さんに聞いた事がある。
奥さんは僕がご主人の寝顔を窺っていたのを知っていたと言う。
その時に展開になるとは思っていなかったらしいが、この人とどうにかなるのかも知れないとは思ったらしい。

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Author:ひろあき
振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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