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悪魔の腸 ⑫ 乳首フィーーバーの謎

奥さんに起こった乳首フィーバーは極めて不思議な現象で、見た目で分かる最大の特徴と言えるかも知れないが、
その不思議さと共に奥さんを忘れる事が出来ないおおきな要因となっている。
奥さんの乳首フィーバーは後のワギナ開発の魁に成った現象ではあるが、元々開発とかいう意識は無く、
偶々の結果論、偶然の発見に過ぎなかったし、発見者は僕では無い。
 
奥さんが乳首フィーバーに至ったのは、その発見は偶然ではあるが至るには必然があったと言えるかも知れない。
只その必然に至らしめたものは偶然の組み合わせ、其処はある意味での運命的な偶然を感じる。
奥さんが乳首フィーバーに至ったのは、突然の開花では無く何段階かのプロセスがあったらしい。
結果的にはそのプロセスも必須要件、時期とか立場とかタイミングとか、沢山の知覚神経と精神的な神経の組み合わせの他に必要だったのかも知れない。
奥さんが現象を起したという事は、誰にでも起こす可能性はあるのだろうが、全ての要件が整う事自体は
それこそ、数千、数万分の一の組み合わせだろうと思うと、其れはもう運命としか言えないかも知れない。

奥さんが乳首フィーバーは井戸を掘っていたら偶々温泉が噴き出したという感じ、狙って掘り当てられたものではないから、
宝くじに当たった的な喜びはあるけれど、達成感的な喜びは無い。
然し宝くじに当たったりしたら、親戚とか友達とトラブルを起こすから内緒にしておかなければならない。
奥さんの場合はご主人に隠し続けなければならなかったから嬉しさも有っただろうけど辛い思いも有ったらしい。

というか、そもそも奥さんが乳首フィーバーを本当に喜んでいたかどうか、其れも疑問がる。
確かに奥さんは乳首を吸われる事が好きだったとは思うし、その乳首を吸われる事で異常現象を起したのだから、
嫌だとは思っていなかったに違いない。
然し、彼女が快感の中に身を沈めていたおは乳首から与えられる性的な快感そのものであって、乳首フィーバーの
現象は必ずしも体に感しる快感では無く、寧ろ心理的には困った現象だったのではないだろうか。

当初、その現象の予兆を奥さんが感じた頃、奥さんは”身体が壊れている”と言っていた。
症状的には、ブラジャーが着けれれない程乳首が痛痒くなっていて、それは乳首の表面だけでなく芯が痛んで、
寝ても立ってもいられない程だったらしい。
何にもしていないのに乳首だけが感じてしまう! 其れは奥さん的には原因が分かっていて、それこそ
”困った事をしてくれたものだ”という感覚だった気がする。
然し一方においてはそういう状態にされた事を嬉しく思っていた気もする。
吸われて大喜びするという訳では無いけれど、初めて吸われた時から、息を殺して小さな喘ぎ声をあげていたから、
少なくとも乳首を吸われる事で感じていたのは間違いない。

”身体が壊れている”と言っていたのは、最初、乳首が異常に感じる様になったのだと理解していた。
その症状の説明からはそうとしか思えなかったし、逢いたくても逢えないのにこんな風にされてしまった事を
恨んでいるという感じに取れた。
だから、きっと奥さんは都合を付けて、逢いたいと言ってくるに違いないと思ったし、逢えないにしても、
ご主人に吸って貰えるのだから、それは其れでよかったのではないか?という程度の軽い気持で聞いていた。

処が自体はそんな生易しい事では無く、極めて深刻な事態だったらしい。
ご主人に吸って貰えるどころか、奥さん的には反対に精神的には拒絶反応うぃ起こし、つまり身体的には
ご主人を求め、精神的には拒絶するというハイサイトを起して、ご主人に求められた時にパニックを起こして、
気絶してしまったらしい。

後で聞いた話では、それはオルガスムスとはまるで違うものだったらしい。
その時にご主人が身体の中に入って来たのかどうかも覚えていなかったらしいから、相当な過敏症になっていたと
いう事だろう。
”身体が壊れている”と言っていた言い方はそんなに深刻そうな言い方ではなく、一寸大袈裟なのでは?
と思っていたけれど、奥さん的には結構深刻な事態だった様だ。

其れが分かったのはもっと後になってからの事、つまり乳首フィーバーが如何なるものかを知った時の事、
其れ迄は、感じ過ぎて困るというのは理解したとしても、そんなに深刻な問題とは思わなかった。
乳首フィーバー、それは奥さんにとっても初めての現象なのだろうが、僕にとっても初めてみる症状。
極端に言えば船に釣りあげたサバの様な感じ、サバ程極端では無いにしても兎に角暴れるというか飛び上がる。
何処にそんなバネがあるのだろうと不思議でならない位に上下に暴れる。

奥さん的には完全に無意識、意識は極めて正常で、跳ねている事を自分で十分に自覚しているのだが、
自分では留められない、留めようと思っても止らないのだそうだ。
なるほど、これじゃ、ご主人に隠しきれる訳がない。
奥さんが、ご主人を受け入れられないというのもよくわかる!と思った。

そう症状を引き起こすのは乳首を吸われた時だけらしいが、吸われれば必ず起こるというものでも無いらしい。
何らかのタイミングでそうなるらしいのだが、そうなる確率は結構あるのか、奥さんはなるべく吸われない様に
していると言っていた。
吸われない様にと言っても、そうはいかないだろう。
奥さんはどうやっているのかちゃんとは言わなかったけれど、奥さんの方から求める様にしていたらしい。
奥さんは自分から動く様なタイプの人では無いから、それは其れで異変を感じさせたに違いないとは思うが、
乳首フィーバーを悟られてしまうよりは安全なのは確かだと思った。

奥さんはフェラの上手な人だ。
上手というよりフェラをする様にご主人に仕込まれているという感じ、初めて奥さんを抱いた時ですら
奥さんは躊躇なく自ら咥えたくらいだから、何時もご主人にしていたに違いない。
フェラによって射精寸前まで高められたら、もう奥さんの乳首を吸っている余裕は無いかも知れない。
それに、フェラの後で騎乗に取ったらもう吸われる事は無い。
兎に角先手先手で行けば凌げる、奥さんとしては正常位の体制でフォールされない限り大丈夫という事?
奥さんの方から求める様にしたというのは、そう言う事だったのではないだろうか。

然し、其れで乳首フィーバーは凌いでも、その後に特訓したワギナフィーバーはどうやって防いだのか?
それは一寸ミスレリーな気もしないでは無い。

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振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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