失恋教室
女性は恋に生きるものだから悲しい恋も絵になるけれど、恋しても恋しても捨てられは捨てられている男って、只、恰好悪いだけですね。
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恋のきっかけ (Yoko:愛鷹山にて)
YOKOと恋に堕ちたのには一つのきっかけがあった。
YOKOは前から気になる存在ではあったけれど、人妻だし其れは恋には一つの大きな垣根だった。
それを飛び越えて庭に入ることもYOKOが垣根を越えて外に飛び出してくる訳が無いから、その当時は
まさか恋に堕ちるとは考えてもみなかった。
それが、ある時、あるきっかけに遭遇した。
会社の仲良し仲間の男女四人で愛鷹山の位牌岳に登りに行った。
連れて行った三人は別に山登りが好きな訳では無いし、山の経験も無く、初めての山登りだったに違いない。
愛鷹山は初心者でも登れる低い山だけど、位牌岳の山頂付近は荒涼とした脆い岩山で、危険というほどでもないが
多少のスリルはあったかも知れない。
その山頂の手前の細いナイフエッジに差し掛かった時、前を行くYOKOがバランスを崩して後転するかの様に
突然ずり落ちた。
転落しても死ぬ様な場所では無いが、それでも間違いなく五、六米は谷に落ちるので多少の怪我は確実だった。
何より女性を連れてきて顔に怪我でもさせたとあっては家族に申し訳が無いから吃驚して、慌てて走って
抱える様に受け止めた。
幸い、YOKOの四、五米後から登っていたので、なんとかギリギリ間に合ったが、後ろにいたのが他の二人だったら
YOKOは谷底に転落だっただろう。
殆ど体重が宙に浮いていたので、YOKOは怖い思いをしたらしく、受け止めた暫しの時間、顔が蒼白になって動けない程だった。
怪我させなくて良かったけれど、初めて連れて来た山で、怖い思いをさせて済まなかったと思った。
実は、きっかけというのは其の暫しの時間の事なのだが、YOKOの背中がドカンっとぶつかって来た時、
YOKOの両の胸をしっかり握った恰好になってしまった。
勿論、YOKOが安定した足場を捉えて自分でしっかりと立てる状態になって直ぐに離したけれど、
足場を捉えるまでの僅かな時間、一寸拙いところを掴んでしまったという意識は持っていた。
まだ離したら転落してしまうので仕方ないといえば仕方無いのだけれど、一瞬、もう少し握っていたいという
気になって必要以上に握っていた気がする。
問題はYOKOも必要以上に握られていたという事にある。
あくまで咄嗟の救助だから、YOKOにそんなつもりは無かったかも知れないが、掌に感じた柔らかさの感触は
恋を感じている女のそれだという気がした。
意外と僕の好みの触覚だったからそう感じたのかも知れないけれど、恋のきっかけかもしれないと決定的に感じたのは、
安全なところに降りた後、俯いて目を上げないYOKOに気が付いた時だった。
YOKOは前から気になる存在ではあったけれど、人妻だし其れは恋には一つの大きな垣根だった。
それを飛び越えて庭に入ることもYOKOが垣根を越えて外に飛び出してくる訳が無いから、その当時は
まさか恋に堕ちるとは考えてもみなかった。
それが、ある時、あるきっかけに遭遇した。
会社の仲良し仲間の男女四人で愛鷹山の位牌岳に登りに行った。
連れて行った三人は別に山登りが好きな訳では無いし、山の経験も無く、初めての山登りだったに違いない。
愛鷹山は初心者でも登れる低い山だけど、位牌岳の山頂付近は荒涼とした脆い岩山で、危険というほどでもないが
多少のスリルはあったかも知れない。
その山頂の手前の細いナイフエッジに差し掛かった時、前を行くYOKOがバランスを崩して後転するかの様に
突然ずり落ちた。
転落しても死ぬ様な場所では無いが、それでも間違いなく五、六米は谷に落ちるので多少の怪我は確実だった。
何より女性を連れてきて顔に怪我でもさせたとあっては家族に申し訳が無いから吃驚して、慌てて走って
抱える様に受け止めた。
幸い、YOKOの四、五米後から登っていたので、なんとかギリギリ間に合ったが、後ろにいたのが他の二人だったら
YOKOは谷底に転落だっただろう。
殆ど体重が宙に浮いていたので、YOKOは怖い思いをしたらしく、受け止めた暫しの時間、顔が蒼白になって動けない程だった。
怪我させなくて良かったけれど、初めて連れて来た山で、怖い思いをさせて済まなかったと思った。
実は、きっかけというのは其の暫しの時間の事なのだが、YOKOの背中がドカンっとぶつかって来た時、
YOKOの両の胸をしっかり握った恰好になってしまった。
勿論、YOKOが安定した足場を捉えて自分でしっかりと立てる状態になって直ぐに離したけれど、
足場を捉えるまでの僅かな時間、一寸拙いところを掴んでしまったという意識は持っていた。
まだ離したら転落してしまうので仕方ないといえば仕方無いのだけれど、一瞬、もう少し握っていたいという
気になって必要以上に握っていた気がする。
問題はYOKOも必要以上に握られていたという事にある。
あくまで咄嗟の救助だから、YOKOにそんなつもりは無かったかも知れないが、掌に感じた柔らかさの感触は
恋を感じている女のそれだという気がした。
意外と僕の好みの触覚だったからそう感じたのかも知れないけれど、恋のきっかけかもしれないと決定的に感じたのは、
安全なところに降りた後、俯いて目を上げないYOKOに気が付いた時だった。
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