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白糸の滝 (初めてのカップルツー)

★9・11 道志川から白糸の滝に行った。

サンデーサン8:30の待ち合わせ。
女性とプライベートツーリングに行くのは啓子以来?
と言うか、啓子のバイクに積んで貰っていた様なものだから、二台で行くのは初めてかも知れない。

待ち合わせのサンデーサンは満の希望。
先週、初めて満と身体の関係を持った。
満の家で関係を持ったのだし、家には二度も行っているいるから、当然満の家に迎えに行くのだと思っていたけど、
其れを満は嫌がった?という事か?

何故嫌がって、大分離れた国道のサンデーサンを指定したのかが不思議だった。
近所の人に男の姿を見られたくないという事なのだろうか。
満の身体の手ごたえは処女、初めて自分の家に男を上がらせたのだろう。
初めて抱かれた先週は真夜中、近所に知られた可能性は無いけれど、朝は近所の目があるからか?
まあ、若い娘のひとり暮らし、近所でも注目されているだろ事は確かではあるけれど。

そういう意味では、犬女は凄かった。
Mと同じ戸建ではあるが、犬女の方はテラスハウス、玄関こそ別だが、虎にとは壁一つの隣室、庭のテラスから
今の様子が隣から半分は見えてしまうし、表からはカーテン越しに一階の居間は丸見えだった。
近所を気にするどころか、海外旅行中は、男が見に来るからと隣近所に云い歩いていたらしい。
そういう犬女の”感覚”にな手手しまっていたせいか、満の感覚に一寸違和感を感じた。

もう一つ考えられる事は、身体の関係は一度だけで終わらせたいと思っていることだ。
しかし、別れたいのならツーリングの誘いを断ればいい。
それとも、バイク仲間としては付き合うけれど、身体の関係はもう嫌だという事なのだろうか。

何で、サンデーサンなのか分からなかったが、サンデーサンに満は時間通りに来た。
そして二人でモーニングを食べながら、満の顔を眺めた。
若干は恥かしそうな表情もする気がするが、殆ど平常な顔な感じだった。
どんな女でも初めて自分の身体の中に受け入れた男と次に会った時は独特な恥じらいの表情を見せるものだ。
その顔を見るのが男としては楽しいのだが、満の表情からは、少なくとももうアナタの物になったという観念は感じられない。
満 得意のポーカーフェース? おとぼけ、それとも忘れたふり?? それとも初のッ足りだけのツーリングに
緊張しているのだろうか。

まあ、確かに、5日ほど前に抱かれた訳だから、今日も何処かで求められるという可能性はあるし、
其れを彼女が感じているとしても不思議ではないのだが・・。
ツーリングのコースは道志から、つまり結局満の家の前を通って北に向うのだから、サンデーサンで集合する
意味は何もなかったのだが。

山中湖から白糸の滝へ向った。
初めてのカップルツーリングだから、満の速度が分からなかった。
引っ張って見たり緩めて見たりして、一定の速度を探したが、そこそこの速度で付いて来れるみたいだ。
聞いてみると、必死で着いてきているとの事だが、そんな感じはしない。
すり抜けとコーナーでは若干速度が落ちるが、それ以外では全く問題無い感じだ。

途中の休憩エリヤでもそうだが、白糸の滝でも二人の距離感がつかめない。
既に身体の関係を持った男女には、その距離感というものがあるのだが満には其れが無い。
辺りの観光客にも二人の関係を悟られない様にしているという感じの距離感。
別にベタベタして欲しい訳では無いが、他人行儀な距離感というのも違和感がある。

芳兵衛とか京子とかも歩く時は俺と自然な距離を持って歩いていた。
其れと同じ感覚だとすれば、年の差が周囲に与える印象を嫌っているという事か。
まあ、確かに親子と思われても不思議ではない位の年の差のある男と、身体の関係を持ったという事は、
二人だけの場面ならともかく、御尾瀬にの迄で曝すのは恥ずかしいに違いない・・という事なら理解できる。

御尾瀬に満は連れの男と関係が有ると周囲に感じ取られるのが恥ずかしいか嫌なのかも知れない。
どうも、待ち合わせをサンデーサンにした事と関連している感じだった。
     サンデーサン   白糸の滝

表富士を回って岐路に着き、246で帰って南町田で別れた。
16号で帰ったら満の家の前を通る事になる。
その場合の対応が難しい気がして、厚木街道で帰ったのだが其れが正解か不正解だったかは分からない。

初めて抱いた女と二度目に会った時に抱かなかったのは初めてだった。
もう抱かれたくないのか、また抱かれたいのか、其れすらも掴めなかった。
満は、この先僕に抱かれ続けたところで、結婚で来る筈が無いという事は解っているに違いないし、
僕も若い満を何時までも一人占め出来るとは思っていない。

ある程度の歳月が経ったら、どうしたってシリースしてあげなければならないのだから、深くのめり込まない内に
別れてあげた方がいいとも思うけれど、今はまだ、たった一度しか抱いていない。
別れる時期を考えるのはもっと先でいい気もするけれど、今が彼女の適齢期に早過ぎる訳ではない。
丁度今頃から誰かと付き合いだして、やがて結婚するというのなら、そういう時期にしては今は頃合いだ。

彼女の云っていた"I oove you"は何だったのか、それすら未だ解らないけれど、彼女の将来を思えば、
一度だけでリリースしてあげた方がいいのかも知れない。

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振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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