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山小屋日記「丹沢戸沢肥大俣」 (芳兵衛)

9月9日
芳兵を丹沢に案内する。
丹沢の魅力は何といっても沢登り、一寸穂高では体験出来ない山登りだ。
横浜で会って、21:50に出発、 渋沢で23:50のバスで大倉へ。
ウイスキーを引っ掛けならが水無林道をブラブラ歩く。
今夜の泊まりは倉見山荘、納山祭で佐治がアレンジして以来、よく使う小屋だ。

久しぶりに芳兵衛を抱く。
芳兵衛が新横浜の姉妹の所へ遊びに来る度に、会ってどこか関東の山を案内している。
山といっても登るわけではなく、案内だけ。
それでも中々抱く機会は無かった。
倉見山荘に入った時、芳兵衛も当然抱かれる事を意識しただろうし、何もしなかったら不審に思うだろう。

久しぶりに思い切り抱いた。
芳兵衛を抱くときは、何時も傍に誰かいるか、人目を避けて急いする。
せわしないとか落ち着かないとか、とにかく十分な環境ではないのが常だ。
抱かれている芳兵衛の反応は相変わらずだった。
全く無言だし、全く動かない。
ただ、されるがままに身を委ねているだけという状態だ。
いつもは回りに人がいたからだと思っていたけど、そうではないらしい。
これが芳兵衛の性のスタイルなのだと思った。

反応の無い女とするのも征服感があって、それなりには楽しめるけど、
ここまで反応が無いと馬鹿にされているのかと思って腹が立つ。
腹が立つというより、自分が空しくなって惨めな気分にもなりかねない。
僕が下手だからだと分かれば僕が努力するという目標も出来るのだけど、
或いは芳兵衛が不感症の女だと分かれば、往かせてやりたいとも思うけど、
ここまで無反応だと・・・。

芳兵衛は抱かれる事をけして嫌がってはいない。
嫌がっているのなら嫌がっている反応がある筈だ。
かと言ってけして喜んでもいない。
しかし、芳兵衛のワギナはちゃんと濡れている。
大量では無いが十分受けいれるだけの潤いはいつもある。
実に不思議な体だ。

9月10日
谷間の遅い朝日がやってきた。
東側も尾根に封鎖されているから、ヌボーっとした朝になるけど、そのほうが今日は助かる。
夕べ遅かったというより、夜明けの時間まで頑張ったから、きつい太陽は眩し過ぎる。
芳兵衛は夜に服を剥かれたままの全裸酢が手で眠っている。
無反応で面白くないとは言っても、朝の日の中でみる芳兵衛の白い肌は艶かしい。
欲望は無いけど、朝立はビンビンだ。
どうせ収まるまでは起きられないのだし・・・。

終わって身支度をする芳兵衛の手を止めて、ブラジャーを芳兵衛のザックに押し込んだ。
今日はノーブラで登らせよう。

10:05 出発
起きた時は無風快晴だったけど、今は曇り始めた。
低山は暑いから曇っている方が凌ぎ易い。

新茅や小屋で氷を食べて、戸沢山荘でラーメンを食べていたら芳兵衛の友達のタンクさんに出会った。
例の涸沢貴族の一人だ。

戸沢の堰堤の下に天幕が張ってあって、出合の壁で何人か練習をしていた。
芳兵衛の出で立ちは草鞋、そう、夏の沢にはこれが一番気持いい。
出合から稜線まで、結構飽きない棚が続く。
途中に適当な岩棚を見つける度に休んだ。
座り込んで芳兵衛を引き寄せ、胸を肌蹴て乳房を握る。
乳首をチュウっと吸って、直ぐ出発。
次の岩棚まで長い事もあれば短い事もあった。
一番短かったのは其の前に乳首を吸った岩棚から二十メートル位だった。
芳兵衛丹沢

芳兵衛は吸われては登り、ちょこっと登っては又吸われる。
稜線で、昼飯。
食後の休憩は当然デザート代わりに又肌蹴てチュッチュッ。
芳兵衛は吸われる度に、さっき吸われた感覚ご呼び戻されて、体中が変になっている筈。
しかし、それでも声も出さなければ呼吸も乱れない。
普通、これだけ何回も吸われたら座っていられないと思うけどしっかり座っている。
全然効き目が無かったみたいだ。

むしろ、こっちの方が寝不足、大日小屋まで、マジにフラフラだった。
大日小屋で、又、タンクっさんに再会、そこで4時近くまでお喋り。
その後、塔ヶ岳山頂まで登って水無本谷を下降。
水無林道を歩いて大倉のバス停には19:20に着いた。

芳兵衛にしいたノーブラ・チュッチュ作戦は先々週の幽の沢の啓子から頂戴したヒントだ。
元々、啓子はノーブラ派、障子もノーブラ派なので、そんなにも気にしなかったけど、
このごろ思うには案外ノーブラって少ない気がする。
街着ではブラかノーブラか分かりにくいけど、幽の沢では啓子はゼルバン着けたから、
ポッチはくっきりと見えた。
ノーブラでも下着は着ているのだろうけど、あの時はどうだったのだろう。
アノ後続パーティもそれに刺激されて離れなかった気がする。

今日の芳兵衛は黒いシャツ、別にゼルバンで締めているわけではないから、はっきりとは分らない感じだった。

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振られる度に、もう恋なんかと何度思ったことか。相手にされないのも寂しいけれど、引寄せられてからストンと捨てられるのはもっと痛い。振られる度に臆病になって、此れは恋では無かったのだと慰める。傷つかない偽りの恋しか出来なくなっても恋は恋、小さくても偽物でも恋は至福です。

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