失恋教室

９月２４日
横浜で京子と和子に会って、追浜へ。
ここから登る丘陵地は宅地造成中、ブルドーザーが一杯だ。
この辺は宅地になってしまうらしい。

京子も和子もクライマーでは無い。
その彼女達に岩登りの練習をさせても仕方ないのだけれど、和子の方は一寸面白いかも。
クライマーとしての適性は今のところ見出せないけど、山に嵌ったらしく月に三回は登っているという。
この三人で冬の丹沢に上ったことがある。
あの時は、結構疲れたみたいだったが、その後急に目覚めたらしい。

何処と無く体型はＪＲＣの松島に似ているが、和子の方が色っぽい。
色気がある訳では無いが、撫で肩が一寸セクシー。
女のお尻とか乳房とか脚には元々雄を引き付ける力があるけれど、僕の場合は肩に反応する。
富士肩の女性を見ると、其の場ででも抱きたくなる。

和子は唇もおいしそうだし、好みの撫で肩だし、条件反射としてはかなり早く反応する。
実際に和子を抱くことになるかどうかは分らないけれど、ある条件が整っていたらその気になる可能性はある。
僕が寿一郎みたいに整った顔だったら和子の方が寄ってくるだろうけれど、残念ながらこの顔では間違いなく寄って来ない。
だから、抱くにはこっちから寄っていかなければならないが、女に寄っていく能力というか努力が僕には足りない。
だから結局、女からも寄って来ないし、こっちからも寄っていかない。

寿一郎は、女に寄って行く能力も長けている。
だから寄ってこらせてもいいし、寄って行ってもいい。
どっちでも出来るから、選り好みも自由だが寿一郎は選り好みしないで、ダレにでも寄って行く。

一度、寿一郎に聞いたことがある。
「お前、女ならダレでもいいのか？」と。
寿一郎は一寸反抗的な顔で「そんなことは無いです、僕にだって好みはあります」と言っていた。
多分寿一郎の好みのストライクゾーンは凄く広いのでは無いか。

女を抱けるか抱けないか、まず半分は直感で振り分けられる。
僕の場合は直感で抱けないと出てしまうけど、寿一郎の場合は大抵が抱けるという直感が働くのだと思う。

ところで、この京子はどうしよう。
非常に珍しいケースだけれど、直感としては抱けると感じている。
しかし、抱く気にはならない。
抱くのか抱かないのか、京子にもはっきりさせてあげなければならないとは思うけど、態度を保留したまま過ごしている。
それより和子の方が早く結論が出そうだ。
和子の肩型の魅力が勝つか、和子好みでない不男面で負けるか。